初心者がおさえたい、富士登山の3つのコツ

「富士登山は準備を十分に整え万全の注意をすれば、初心者でも難しくない山。でも準備が不十分だったり無理をしたりすると、体力のある大人でも遭難することがあります。
9月の3週目にはもう初雪が降る、富士山の登山シーズンは7月から9月の2週まで。どんな点に注意をすれば危険を冒さず、初心者が安全に富士登山を楽めるかの「3大原則」をお教えします。

初心者こそ、可能な限り最高の装備を

初心者が最も勘違いしやすいのが装備。「初心者だからこの程度でいい」「少しずつ本格的なものをそろえていこう」と考えがちですが、登山のスキルの高い人はともかく、初心者こそ最初から最高の機能のものをそろえないと危険です。
ビギナーだからこそ、道具もウエアも予算の許す限り一番機能の高いものを選ぶのが、富士登山のコツ1つ目です。

おしゃべりしながら登る位のペースで

富士山頂付近の平均気圧は647hPaで、地表の3分の2程度の酸素量です。(普通のペースで歩いていても辛くなります。)
まわりの登山者が歩くのが速いと、初心者にはつい無理をしがちですが、ハイペースで歩いて多量の汗をかき、寒さで冷えると低体温症の引き金になります。「おしゃべりをしながらゆっくり歩き、ときどき休みながら登るのが初心者にとって理想のペースです。

できるだけ体力を消耗させずに登るには

体重が重いとそのぶん負担が増えるので、肥満気味の人はある程度体重を減らしておくのが理想です。また「呼吸法」も重要。酸素をたくさん吸える人はたくさんのエネルギーを使えますが、肺の半分程度しか使わず呼吸している人も多数いらっしゃいます。そういう人は、酸素の薄い富士山では特に疲れやすくなります。呼吸をするときは1回全部吐き、鼻で吸うようにしましょう。


無理をせず、あきらめて下山する勇気も大事です。

初心者が事故に遭わずに安全に帰るためには、体力の限界の見極めも大切です。また初心者は高山病にかかったら、無理をしないで下山したほうが無難。標高2500メートルがひとつのラインで、それ以上の高度では全員が高山病にかかるリスクがあります。

小学生以下の子供を連れていく場合の注意点

富士山は、6歳くらいから登山できる山ですが、子供は元気そうに見えてもエネルギーが突然切れますのでとにかく「ゆっくり歩かせる」ことが大切です。また外気温の変化や、風に対して弱い(体重が軽いため)ので、暖かい服装を心がけましょう。

下りは特に注意が必要!

小学校低学年以下の子供は、下りの時に足を止める筋肉がまだ発達していないので、前に転倒しやすいので特に注意が必要です。

これを読めば、あなたも今日から富士登山マスター!

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