天気予報をチェックしていても、その通りにならないのが山の天気。更に下界と山頂では気温差は20度以上と、同じ関東とは思えない過酷な状況です。 安全な登山にするために、知っておいてほしい対策をご紹介します。
富士山お天気レッドカード!
富士山の天気は特に急変しやすい。と言うのも、富士山は独立峰(まわりに山がない単独の山)の為、周りの山などで雲や風が遮られること無く、大気の状況がダイレクトに反映してしまうから。時には命にかかわるほどの危険な場合もあるので、状況に合わせて対処が必要です。ココでは、中でも特に危険3つの場合をご紹介します。
【雷】 危険度★★★★★
落雷は、毎年の様に死者が出るほど危険です。突然激しい雷に見舞われたら、まず近くの山小屋に避難してください。山小屋が近くになければ、どこかくぼみを見つけて、そこで屈んでやり過ごします。その際に注意したいのは、登山道を示すためのロープをつなぐ鉄ピンなどにも落雷しやすいので、近づかないようにしてください。
【まとめ】富士登山の最中に落雷から身を守るためには・・・
- 金属類を体から外す必要はありません。
- 雷は高いものに落ちます。高い木の付近からは、速やかに離れましょう。(※六合目より標高が低い場合、高い木には特に注意。)
- 付近に落雷があった場合、地面にうつ伏せはNGです。両足を閉じた状態でしゃがみこみ、頭をなるべく低くし、耳をふさいだ姿勢を取るりましょう。
- すぐ山小屋・シェルターなどの安全な場所に避難してください。
【豪雨】 危険度★★★☆☆
急な大雨の場合は、視界が悪くなることもあるので、豪雨の際は登山はいったん中断を。
雨があがったら、濡れたままだと体力を消耗するので、できれば濡れたウェアは着替えたいところです。万が一、待っても雨が弱まらない場合、無理に登山を続けるのは危険なので、下山も検討してください。
【強風】 危険度★★★★☆
強風時に無理に登山を続けると転落などの危険もあるため、登山は中断しましょう。時には風速15m以上の強風が吹くこともあります。かといってすぐに下山するのも危険なので、強風が収まるまではその場で待機をしてください。
山の天気は変わりやすいので、1時間もすれば天候が回復することも多いので、天気が急変した際は、
山小屋やシェルターなどへ避難し、一旦待機するのが正解です。
また、事前のチェックも大切。天気予報をしっかりと確認しましょう。富士山の天気予報はこうしよう!
気温対策を忘れずに!
東京を出発するときに30度近くあった気温は、山頂に近づくにつれどんどん急下降していきます。登っている間は体も温まっているため、それほど寒さも感じません。しかし汗をかいたまま休んでしまうと、汗で濡れたシャツが体を冷やし、登山どころではなくなってしまうことも。ウェアや装備で、体温調節をこまめに行いましょう。