日本の梨には「赤梨」と「青梨」があります。赤梨は「豊水」や「幸水」など果皮が茶色いもので、青梨は「二十世紀」のような果皮が緑色の梨です。どちらもシャリシャリした食感がありますが、あれはペントザンやリグニンという成分からできた石細胞によるものです。また赤梨は成熟すると果皮にザラザラの斑点が目立ちますが、これは水分を果実に閉じこめておくためのコルクの役割をしています。

美味しいなしの見分け方

せっかく産地まで梨狩りに行くのだから、最高の1個をチョイスしたいところ。美味しいなしの見分け方をご紹介します。

なしの色の濃淡をチェック

なしは、太陽の光をより浴びたほうが、甘く美味しくそして「色が濃く」なります。青梨の品種の梨は果皮が「黄色がかった緑色」、赤梨の品種の梨は果皮が「赤っぽく鮮やかな色」のものを選ぶのが良いでしょう。
また、梨のお尻の部分に外側が赤くて内側が若干青い「リング」がはっきり見える方が美味しいと言われています。

なしの形

なしは、果実のお尻側が甘い傾向があります。高さがある梨よりも、横に張りがあってどっしりしている梨を選ぶと良いでしょう？

なしの大きさ・重さ

梨を持ったとき、ずっしりと重みがあるものが瑞々しく美味しいナシです。

栃木限定

巨大なし「にっこり」

栃木県オリジナル品種「にっこり」

“梨の革命”と呼ばれる1キロ前後の巨大梨。大きいものだと1キロを超える超重量級の梨、果肉は柔らかくとっても糖度が高い梨です。
大玉（平均重量800グラム）で食味が優れ、日持ちが良いのが特徴のなか当地においては、県内でも比較的温暖な気候と肥沃な土に恵まれ、甘みの強いおいしい「にっこり」ができると評判です。