浴衣の着崩れ防止対策≪その1≫「プロに着付けてもらう場合」
汗を出来るだけ防ぎましょう
脇の汗は着崩れの元になりますし、背中の汗もみっともないので、是非防いでください。
浴衣の下は肌襦袢がベストですが、襟ぐりの大きく開いたキャミソールなどでも代用が可能です。出来れば脇に汗を防止するパッドがついているものを選んでください。
それも汗が目立つようなら、お手洗いでこまめに脇の汗をタオルやハンカチなどで押さえてください。二の腕に冷えピタを貼るという方法もあります。荒技ではありますが、あまりに暑い時や、浴衣が汗が目立つ色の時には重宝します。
裾除けをしてください。
太ももあたりに浴衣が張り付くとすぐに着崩れてしまいます。出来るだけ裾除けか浴衣スリップを用意してください。
腰紐を、しっかりと結んでもらいましょう。
着付けの人に「腰紐はきつめに結んでください」とお願いしましょう。
あとで自分で結ぶ時も、きっちり、ぎゅぎゅっと、タイトに!
腰紐がしっかり結ばれていれば、もし裾が長くなってしまったり、広がってきたりした場合も、要らない長さの分を腰紐に押し込んでしまえば応急処置になります。
タオルは必須アイテムです。
ウエストのくびれにタオルで厚みをもたせ、くびれをなくしてください。タオルで補正することにより、腰紐や帯が固定されやすくなるので、当然着崩れ防止に繋がります。
浴衣の着崩れ防止対策≪その2≫「自分で着る場合」
その1で紹介したプロに着付けてもらう場合の注意点に加えて、自分できる場合は次のことも試して見てください。
タオルに腰紐を縫い付けてしまう
体型補正用のタオルを身体に固定しやすくなるように、タオルに腰紐を縫い付けてしまうと、タオルを結びつけることが出来ます。
固定しやすくなるぶん、着付けが楽になりますし、着崩れの不安がひとつ解消されます。
着付けの際は、小物は体を曲げずに取れる位置に!
着付けの時にかがんだり腕を高く上げたりすると崩れやすくなるので、出来るだけ避けましょう。
胸の大きい人は和装ブラかスポーツブラで極力胸をつぶしましょう。
胸の凹凸は襟の崩れの元になります。出来るだけ胸は目立たなくしてください。サラシを巻いてつぶせれば、なおベターです。
便利な着付けの専用グッズを利用する
コーリンベルト(着物ベルト)を使う
ゴムの両端にクリップがついている、襟の崩れを防ぐベルトです。
左の身八つ口(脇の下の開いているところ)から、片方のクリップを差し込み、下に隠れている右身頃の襟先に留めます。
背中を通ってもう片方のクリップを、右にある左身頃の襟先に留めれば完成です。
ベルトの長さはあらかじめ調整しておいてください。
長いと効果がありませんし、短いと途中で襟が詰まってきます。
ゴムを伸ばさず(でもたるまず)両方の身頃をぴったり留められる程度が目安です。
伊達締めを使う
帯の前に伊達締めを使うと、より固定の効果が上がります。
柔らかい布でできた結ぶタイプや、マジックテープで留められるタイプがあります。
帯板(前板)を使う
帯を結んだら、帯板をお腹側に差し込み、そっと斜めにし、横にして帯の下に隠すと、帯がきれいに見えます。
お腹側の帯は常にツルンとしているもの。帯板はそれをキープしてくれます。
それでも着崩れてしまったら。浴衣の着崩れの直し方
浴衣をきちんと着付けてもらっても、歩き回ったり動いているとどうしても着崩れしてしまいます。
着崩れするのは仕方ないので、簡単にできる対処法を覚えておきましょう!
着崩れしやすいのは衿元、脇部分のたるみ、裾下がり、帯のゆるみです。わかりやすく解説している動画がありますので、チェックしておいてください。