デジカメで花火をキレイに撮影する3つのポイント
花火の撮影は、写真を撮るときの二つの壁をクリアする必要があります。それは暗いところでの撮影と、動く被写体の撮影です。
なかなかきれいに写らないからとフラッシュを使ってみたり、いろんな撮影モードを試してみたりと試行錯誤をしているうちに花火大会も終わってしまった、そんな苦い経験をお持ちの方もいるかもしれません。
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これから紹介するテクニックを使えば、デジカメを使い始めて間もない方でも、きちんと順序立て、準備をして挑めば見た目通りのきれいな花火を写真に撮ることができるはず。花火撮影の大事な3つのポイントをこれからご紹介していきます。
撮影モードを「夜景モード」or「花火モード」に設定
ビギナーの方のほとんどは撮影をするときには、撮影モードをオートに設定してカメラ任せにしていると思います。状況によりオートモードでも花火をきれいに撮れる場合もありますが、思ったように写らないことのほうが多いかもしれません。
まず、花火を撮るときには、撮影モードを花火がきれいに撮れるものに設定し直すことがひとつ目のポイントです。
お手持ちのカメラにある撮影モードの種類を確認してください。もし、その中に「花火撮影モード」というのがあれば、これを選びます。花火撮影モードは、まさに花火を撮るために使うモードなのでこれを選び設定してください。花火撮影モードがない場合は、「夜景撮影モード」を選び設定してみてください。どちらも暗いところで光るものを撮れるように露出値を設定するためのモードなので、割と近い撮影結果になります。
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カメラを固定して撮影する
花火撮影モードや夜景モードの特徴は、シャッターが長い時間開くことです。その時間は写す被写体の明るさによって自動的に変化します。明るいものほど時間が短く、暗ければ長くなります。
この短い場合でもカメラを手で支えて撮影するとぶれてしまいます。つまり手ぶれ写真になるということです。長い時間シャッターを開いて撮影することを長時間露光撮影と言います。長時間露光撮影では、必ずカメラを固定する必要があります。
カメラを固定して撮影する方法の基本は、三脚を使うことです。三脚もテーブルに置ける小型のものから背丈より高くなるものまで様々あります。撮影する場所に応じたものを選んで使ってください。三脚がない場合は、カメラをどこかに固定しながら撮影することで手ぶれを軽減することができます。
三脚がないと花火は撮れないわけではありませんが、ぶれのないシャープな画像を撮影したいのであれば、カメラは固定して撮影してみてください。
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カメラが固定できたら、ズームレンズで画面を整えます。撮りたいようにズームレンズでアップにするか広い範囲を入れて撮るのか自分の思うようにレイアウトを作ります。
ここまで出来たら後は、花火が打ち上がるのを待つのみです。しかし、次のポイントが最も重要になります。
大事なのはシャッターを押すタイミング
花火を撮るときに大事なのは、シャッターを押すタイミングです。タイミングが遅いと尻切れトンボのような花火しか写りません。
撮影モードを花火撮影モードや夜景モードに設定すると、長時間露光撮影になります。花火撮影モードや夜景モードでは、どのくらいの時間シャッターが開いているかはカメラ任せですが、シャッターを開くタイミングはコントロールできます。
このシャッターを開くタイミングがとても大事になります。打ち上げ花火の場合、花火が開く瞬間と同時にシャッターも開くと花火が芯からきれいに写ります。タイミングが遅れると、花火の光線が途中から始まり、中途半端な花火になってしまいます。
花火が打ち上がると同時にその動きをじっと眺めて、花火が開く瞬間にシャッター押すことがポイントです。
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ピント合わせはオートモードで行う場合、先に打ち上がっている花火にピントを合わせてシャッターを半押し状態でスタンバイしておくといいでしょう。花火の動きを追いながら撮影するようにするとコツがつかめると思います。
初めての花火撮影上手くいきそうですか?花火大会では何発もの花火が打ち上がります。最初は練習のつもりで撮ってみて、徐々にポイントをつかむようにするといいでしょう。
ぜひ、今年の花火大会では会心の一枚をどうぞ!
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