これでもう失敗しない!! イルミネーションをキレイに撮影するコツ
冷たく澄んだ空気にイルミネーションがはえる、冬。キラキラのイルミネーションスポットが多くなるこの時期、きれいな夜景を写真で上手に撮りたいですよね。
なかなかきれいに写らないからとフラッシュを使ってみたり、いろんな撮影モードを試してみたりと試行錯誤をしているうちに集合時間になってしまった、そんな苦い経験をお持ちの方もいるかもしれません。
これから紹介するテクニックを使えば、デジカメを使い始めて間もない方でも、きちんと順序立て、準備をして挑めばきれいなイルミネーション写真に撮ることができるはず。イルミネーション撮影の大事なポイントをこれからご紹介していきます。
撮影モードを「夜景モード」に設定
ビギナーの方のほとんどは撮影をするときには、撮影モードをオートに設定してカメラ任せにしていると思います。デジカメの撮影モードに、「夜景モード」があったら活用しましょう。
まず、イルミネーションを撮るときには、撮影モードを夜景がきれいに撮れるものに設定し直すことがひとつ目のポイントです。
お手持ちのカメラにある撮影モードの種類を確認してください。もし、その中に「夜景撮影モード」というのがあれば、これを選びます。夜景撮影モードは、イルミネーションや夜の風景を撮るために使うモードなのでこれを選び設定してください。暗いところで光るものを撮れるようにシャッタースピード、そして明るさを調節するレンズの“絞り”を、夜景撮影に適切な値に調整してくれます。
フラッシュ機能は使わない
フラッシュ機能はオフにしましょう。フラッシュを用いると、近くの被写体は明るく写りますが、逆に遠くの被写体が暗くなってしまいます。
手ブレに注意(カメラを固定)して撮影する
暗い(光量が十分でない)場所でシャッターを押す時にカメラが揺れると、写真がブレる場合があります。
手ブレ防止に最もよい方法は三脚の使用です。三脚が手許に場合はカメラの“手ブレ防止機能”を活用したり、ベンチなど安定した場所にカメラを設置した上で“セルフタイマー機能”を使ってみてください。
カメラが固定できたら、ズームレンズで画面を整えます。撮りたいようにズームレンズでアップにするか広い範囲を入れて撮るのか自分の思うようにレイアウトを作ります。
ISO感度を上げる
ISO感度とはカメラが光をとらえる能力を表す値です。 ISO感度を上げると、光をとりこむ力が増え、暗い場所でも明るく撮影することができます。 このことでシャッタースピードが速くなり、手ブレを抑制できるでしょう。
イルミネーションを幻想的に撮影してみよう
背景や手前をぼかしてみる
F値(絞りの数値)を変えて、背景をぼかしたり、手前をぼかしたり、変化をつけてみましょう。F値を小さくすると、光量を調節する絞りが大きく開き、焦点(ピント)が合った場所以外がぼける効果が得られます。
撮影条件によりますが、一般的なコンパクトデジカメの場合は被写体にズームする“接写”を行っても背景をぼかすことが可能です。
シャッター速度を遅くする
三脚が必要ですが、シャッター速度を遅くすると、動いているものがライン状にブレて撮影されます。
通行人や車など、写したくないものがある場合にもおすすめです。
薄明に撮影する
日の入りのすぐあとで、まだ空がほんのり明るい時間帯を薄明(はくめい)と呼びます。
空のグラデーションとイルミネーションの光が調和し、あたたかで幻想的な風景が生み出されるこの時間帯はシャッターチャンスです!
クロスフィルターを使ってみる
レンズに格子状の溝が彫られているフィルターを“クロスフィルター”といいます。
これをレンズに取りつけると、光のすじが放射状に延びたり、光源のクロスが重なったりする効果が得られます。イルミネーションの美しさをより一層引き立たせることができそうですね。
なんとこのクロスフィルター、自作する人もいるそうです。
プラ版などの透明シートにカッターで格子状のキズをつけ、カメラに装着してみること、似た効果が得られるといいます。気になる人はレンズを傷つけないよう注意して試してくださいね。