富士山の天気予報は、狭いエリアの予報、且つ風の影響を直接受ける「単独峰」のピンポイント予想になるため、かなり困難。山のプロでも的中率は70%程度です。ここでは、プロも利用する「より精度の高い」予想の為の、天気予報の手順をご紹介します。

こうして調べよう

富士山の天気予報

富士登山の成功率は天候により大きく変化します。また登頂の難易度も大きく変わります。富士登山の「ステップ1:数日前」「ステップ2:前日」「ステップ3:直前」の3つの段階で天気予報を確認していきましょう。

【ステップ1】富士登山の数日前

富士登山の数日前から、どんな天気になりそうか天気予報サイトの「週間天気予報」などで、大まかな状況をチェックします。

※次の前日と当日の確認が非常に重要です。


Windyを活用しよう!

Windy.comは世界中の風の動きを視覚的に見ることができるサイトです。使い方はいたってシンプル。画面下の方にあるスライダーをクリックすることで時間の変更が、右側にあるラジオボタン(ブラウザによってはドロップダウンリスト)をクリックすることで表示の種類を変更することが可能です。

windy

【ステップ2】富士登山の前日

富士登山の前日に各専門の天気予報サイトにて、5つのポイントから、さらに詳しく状況をチェックします。

富士山周辺の警報・注意報

気象庁のホームページより、警報・注意報をチェックしましょう。

富士吉田市の
警報・注意報

富士山山頂の気温、気圧

気象庁のホームページ「アメダス情報」より、気温、気圧をチェックしましょう。

富士山 気温情報
「アメダス(表形式)」

前日からの風の状況

前日から現在までの「風」を、チェックしましょう。

ウィンドプロファイラ
観測表

※富士山の標高は3,776mなので、観測表の「3km(3000m)」「4km(4000m)」の部分を見ます。

天気図

気象庁のホームページから現在の天気図を確認しましょう。

気象庁「実況天気図」

※2時間10分前の最新情報が見られる「実況天気図」(3時間毎更新)がオススメです。

予想天気図

HBC(北海道放送)専門天気図の日本850hPa面、風・相当温位の予想図をチェックしましょう。

HBC「専門天気図」(日本850hPa面、風・相当温位の予想図)

※12時間、24時間、36時間、48時間の予想図がご覧いただけます。

※850hPa面は地表面の直接的な影響が無くなる大気下層を代表する層です。

専門天気図の見方

【ステップ3】富士登山の当日

登山直前は、雨や落雷情報を確認します。またスバルラインの開通情報のチェックなども行います。

富士山周辺の警報・注意報

気象庁のホームページより、警報・注意報をチェックしましょう。

富士吉田市の警報・注意報

現在の「落雷」状況

富士登山で最も危険な「落雷」の情報をチェックします。

中部電力「落雷」情報

富士スバルライン

富士スバルラインが閉鎖になると富士山五合目にたどり付けません。

富士スバルライン

富士山五合目ライブカメラ

ライブカメラで富士吉田口五合目の状況もご確認いただけます。

富士山五合目観光協会

この手順を踏めば、今まで以上に天気予報の精度が上がること間違いなし!これであなたも「富士山天気予報」マスターです!!

※当社では、ご参加のお客様の安全確保の為、以上の内容(特にステップ2~3)を日々チェックしつつ、山小屋・富士山五合目など、一般の方では手に入らない「現地の情報」も踏まえて、ツアーの催行・キャンセルの判断をしております。


これを読めば、あなたも今日から富士登山マスター!

富士登山お役立ちコンテンツ集