ツアー当日の様子をご紹介。
「秩父夜祭」最後まで見物!日帰りバスツアー 添乗員ツアーレポート

毎年12月1日~6日に埼玉県秩父市街で開催されている秩父祭で、にぎやかな夜に動く山車や貴重な冬花火などの催しで華やかな12月3日「例大祭/秩父夜祭」を鑑賞する今回のバスツアー。 江戸中期から続く伝統的な祭りとされ、秩父神社で開催されていた絹織物市の発展・観光化により今では祇園祭(京都府)・高山祭(岐阜県)と並んで日本三大曳山祭の一つとして知られています。 弊社では大型観光バス2台ものお客様にご参加いただきました!

私が同行したバスは東京駅前ヤンマービル、新宿郵便局前を経由し、関越自動車道で北上します。 道中は概ねスムーズに流れ、三芳町に入ったあたりから、進行方向左側には正三角形の尖った山で秩父市を代表する「武甲山」が見え始めました。秩父の方向をアナウンスすると、結構なお客様が感心されていました。 花園付近まで移動すると、前方には赤城山とその奥には真っ白な谷川連峰、左側の雪山は浅間山、青空に映える荒川の眺めなど、快晴ゆえ大変眺めの良い風景が広がりました。


新宿からあっという間に、最初の立ち寄り場所の花園フォレストへ到着。お手洗い休憩兼用で30分立ち寄りをしました。 花園フォレストではバームクーヘンやパン類が販売されており、特にアウトレット品が安価に手に入ることで人気の施設です。 個人でのアクセスは難しい所ですが、気軽に立ち寄りができる点はバスツアーの醍醐味です。 荒川の渓谷美に魅了されながら、次に長瀞岩畳へ。


長瀞ではお土産屋さんと観光ガイドを兼務する名物人 井上さんの説明を聞きながら、ちょうど出発をしていたライン下りや荒川の渓谷美を眺めました。 この荒川は長瀞から約100km先、熊谷・浦和などを経て赤羽、隅田川や荒川放水路を経て東京湾へと注がれています。 岩畳は固いため、散策の際は転倒などに十分ご注意を。


長瀞を後にし、国道140号線を向かうと市内に行くにつれ混雑し、15時頃、秩父市に到着。午前中に関越自動車道で見た武甲山も近くに見えました。 駐車場は夜間は真っ暗ですので、当日の添乗員の説明やバスの特徴などをよく確認してから散策をしましょう。 なおバス車内には荷物類を置くことはできますが、出発まで出し入れができなくなりますので、併せてご注意を。

道の駅ちちぶ。秩父市内の名産物が売られており、私が個人的にいつも買って帰る「干ししいたけ」や

高菜によく似た食感の発酵漬物「しゃくしな」なども販売されています。

特に干ししいたけに関しては肉厚ということもあり、年末の煮物用に重宝しております。 また秩父では蕎麦・うどんの産地としても知られておりますので、お昼にお楽しみいただくこともできます。


道の駅から徒歩10分ほどで秩父駅。さらに5分程度で秩父神社へ到着。
日中は主に山車の展示や能などを鑑賞することができます。

神社前に置かれていた下郷傘鉾。夜になると勇壮な屋台はやしを打ち鳴らし、笠鉾2基と屋台4基の山車が御旅所(秩父公園)を目指します。 しかし、今年の混雑はとにかく凄い。日中から夕方の混雑になっている印象が強かったです。 前々日の12月1日に山車を扱う有名な祭 33件がユネスコの無形文化遺産に登録決定の為か、この日は32万8000人が訪れたそうです。

今年から、伝統の祭りに合わせて特産の絹織物(秩父銘仙)の着物などを販売する絹市が復活しました。市民団体の手により復活し、約20のブースが販売していました。

道路では本町屋台が展示。

主要道路には縁日屋台も出店しておりますのでその分混雑しております。 急いで移動する場合は住宅の間の路地を進んだ方が早く移動することができます。


秩父鉄道 御花畑駅前にある「団子坂」。 この坂を登りきると御旅所になりますが、急坂故、大きな山車6基を上げる姿は大変盛り上がる部分でもあります。 また笠鉾2基と屋台4基の山車が通過する際、秩父鉄道を秩父駅まで完全運休とし、電線を撤去して山車を通します。撤去部分のみ電線の本数が少なくなっているのが見て取れます。

御旅所と武甲山。

夕方の段階で御旅所でも催し物はありますが、鉄道利用客で大変混雑するため、花火や山車見学のため、早めの場所取りも推奨です。 17:30からは御旅所(秩父公園)内へは立入禁止となります。


各地区の囃子保存会や地元高校による秩父屋台ばやしはもちろん、御神輿や御神馬登場など、6基の山車が到着するまで様々な祭礼が行われます。


気温も夜になると一気に冷え込んできますので、温度調整可能な服装で散策が望ましいでしょう。

19:30~22時頃まで、秩父夜祭花火大会が同時開催。

[20:20頃 撮影]
最初に中近傘鉾。全体的に黒漆が多く使われているのが特徴。

[20:45頃 撮影]
続いて下郷傘鉾。重量の面で一番重い。

[21:00頃 撮影]
宮地屋台。6基の中で最も古い。

[21:20頃 撮影]
上町屋台。4基の山車の中で屋根が一番大きい。

[21:40頃 撮影]
中町屋台。前後を飾る鬼板が4基の山車の中で一番大きい。

山車と花火のコラボは今日の秩父夜祭そのものの姿である。

[22:00頃 撮影]
最後に団子坂を登る本町屋台。 彫刻が多く、中央の達磨模様が特徴。

22:30分頃になると、御旅所の通行規制は解除となります。そのため山車の近くまで寄ることができるようになります。

御旅所(秩父公園)に集まる6基の山車。

出発時間は23時頃なので、22:45@秩父鉄道 秩父駅。満員電車となった3両の電車が、乗客の積み残しを出してそのまま出発。 この時間に秩父を出発しても熊谷から先へ行くことができないため、バスツアーの方が秩父で長く滞在できます。 また道路も通行規制解除に伴う大渋滞が発生しているため、夜遅くの出発であればあるほど、車はすこし流れるようになります。

関越自動車道のサービスエリアで時間調整。バス車内で仮眠をします。 新宿に5時前着、東京に5時半過ぎに到着しました。

2016年12月03日(木) 添乗員:石塚